タイトル
第44巻第4号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 提言 ─

非小細胞肺癌に対する術後補助療法:肺癌の診療ガイドラインは新たなエビデンスに基づいて早急に改訂すべきである

田中 文啓1, 竹中 一正1, 柳原 一広1,2, 和田 洋巳1
1京都大学医学部附属病院呼吸器外科, 2京都大学大学院臨床探索腫瘍学

目的.肺癌診療ガイドライン(以下“ガイドライン”)が2003年に公表され,非小細胞肺癌術後補助化学療法については“有効性は未知であり,標準治療として行うよう勧めるだけの根拠が明確でない(推奨グレードC)”,と記載されている.しかしながら“ガイドライン”策定作業後に非小細胞肺癌術後補助療法に関する大掛かりな臨床試験の結果が発表されたため,“ガイドライン”の妥当性を新たに発表されたエビデンスに基づいて検証した.方法.Medlineおよび米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology: ASCO)の抄録集によるデータベース検索により得られた“ガイドライン”に含められなかった無作為割付臨床試験(randomized controlled trial: RCT)の同定.結果.非小細胞肺癌術後補助化学療法に関するRCTが新たに5つ同定され,このうち4つ(プラチナを含む併用療法3研究とUFTが1研究)では術後補助化学療法の有効性が示された.結論.RCTで有効性が示されたUFTについては有効性を示すメタアナリシスの結果も2004年のASCOで公表された.これらの新たなエビデンスに基づいて,“ガイドライン”の記載は,“行うよう勧められる(推奨グレードB)”に早急に改訂を考慮すべきと考えられた.
索引用語:診療ガイドライン, 非小細胞肺癌, 手術, 補助療法, 化学療法

受付日:2004年6月16日
受理日:2004年7月16日

肺癌 44 (4):209─212,2004

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